今日は、制作の裏側にある、自分の気持ちとの葛藤について、お話してみたいと思います。
・BUGROCKだけでは、生き残れない
MBDというルアーブランドとして続けていくには、一つルアーだけでは生き残っていけません。(いくつかのルアーを出し、その中の、ひとつのルアーが人気になることはあります)
日々、次回の新作を作ったり、今のルアーをより良くしたりしています。
常に変化し続けないと、生き残れない世界です。
まずは、ブランドの代表作を作ることが大切なのですが、今回は、新作の制作についての気持ちをお話したいと思います。
・本当につくりたかったものはこれか?
EDEN8、BUGROCK以外にも、作りたいルアーはたくさんあって、作りたいルアーをカタチにしています。
新作を考えるときにいつも自分に問いかけていることが、「本当につくりたかったものはこれか?」ということです。
ついつい、流行りのルアーなどに目がいってしまい、この問いを忘れてしまうと、自分のつくりたいものから、かけ離れてしまいそうになります。
流行りのルアーを真似て作ることに対して、どうなんだと思う方がいると思いますが、流行りのルアーを取り入れ作ることを、僕は良くないこととは思っていません。
制作者が違うことで、また違った視点でルアーを見ることができ、違ったカタチのルアーになることで、良くなるという方向にも進む可能性があると考えています。
むしろ、今あるルアーをより良くすることには、欠かせないことだとも思います。
・これがクリエイターの使命
答えがないからこそ、わからなくなる。
自分が信じれるかどうかは、魚に問うしかない。
釣果が全てだとは思っていませんが(コレクション性があるのもルアーの楽しみだから)、僕の中での答えを出す基準は魚からの答えです。

感動や興奮を届けるルアーであり続けるために。
結果には嘘をつけないから。
この気持ちと常に向き合っていくことが、クリエイターの使命だと思っています。
この問いとは一生向き合い、信じることができるルアー作りを、これからも続けていきます^^
なおひさ