休みになると予定が入っていない限り、出来る限り釣りに行くようにしています。
ルアーを作らないと誰にも届かないので、制作に力を入れるべき、というのはわかっていますが、釣りには行くようにしました。
それは、釣りに行かず、家に籠もって制作をしていた過去があったから。

当時も、作りたい気持ちが強くありました。
平日、休み問わず、朝から晩までひたすらに制作と向き合う日々。
そのおかげで、技術もその頃の前より上がり、安定してルアーが作れるようになりました。
ですが、失っているものがありました。
それは、”ルアーに対する自信”です。
ルアーは完成していくが、そのルアーに自信が持てなかったんです。
釣りに行かないから。魚の反応がないから。
同じルアーを作っているにも関わらず。
そこで気付かされました。
自分が自信を持ってこそ、いいルアーはできる。
というよりかは、自分自身が信じなくて誰が信じる?誰が使う?自分が自信すら持てないルアーに、販売する価値はない。ということに気付かされました。

それからは、しっかりと行ける日には釣りに行くようにし、自分のルアーと向き合いました。
魚からの反応があると自信に繋がりますし、ダメなところはダメなところで学ぶことが沢山ある。
フィールドに通わなければ、仮想のルアーしかできません。
釣りをすることにより、『こんなルアーが欲しい』という気持ちも湧いてきます。
答えは自分の頭の中ではなく、フィールドにあります。
自信を持つために、新しいルアーのアイデア、理想のルアーをつくるために。

なおひさ